何よりもクリニックのサポート体制に注目ブログ:2019/2/21
息子のころ習っていたバレエ…
やめてからもずっと憧れていた。
女の子が3歳でバレエを始めると、レッスン日が楽しみになった。
観ているだけで幸せだったが、
通い始めて間もなくささやかな夢が芽生えた。
「あたくしも、もう一度バレエをやりたい」
でも、幼いむすこはどうする?
バレエなんて専業主婦にはぜいたく。
第一、からだが硬すぎるし、どうせあたくしなんか無理…
そんな言い訳で、込みあがる気持ちを閉じこめていた。
そうして数年が過ぎ、
むすこの入園が決まった時、あたくしの思いは一気に込みあがった。
このままやりたい事をあきらめて過ごすのは嫌だ!
自分の気持ちに正直になる決心をしたあたくしは、
女の子のバレエ教室の大人クラスに体験に行くことにした。
当日は、
いつもの教室に入るだけなのに緊張してドキドキ。
先生のいつもの笑顔にほっとし、周りを見まわす。
みんな何てからだが柔らかいんだろう…
本当にあたくしにできるのかしら?
お絵描きしながら待つむすこを気にしながらのレッスンだが、
あたくしは必死だった。
もちろん、夢見ていたバレリーナのようにはいかない。
足は伸びず、上がらず、開かず…
息子のころはもう少し何とかなっていたはずだけど…
背中には奇妙な汗が滴るのを感じた。
レッスンが終わると、
足はぱんぱん、からだはガチガチでへたり込んでしまった。
歳かな、情けない…と思いながらも
不思議と気持ちは軽かった。清々しかった。
ひと月に2回のペースで通うことに決めると、
あたくしは胸がわくわくした。
お鍋をかきまぜながらバーレッスン、
歯みがきしながらヒザのスクワット、
テレビを観ながらストレッチ…
自然にからだが動き、背筋がすっと伸びるようになった。